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ゴルフ場セミナー2月号に掲載されました。

『クラウド型ゴルフ場基幹システムは、コストダウン&業務効率化への最短ルート』

ここ数年で飛躍的な発展を遂げているクラウド*市場。ゴルフ界も例外ではなく、(株)グレインは2019年からゴルフ場向けの基幹システムを提供し始め、徐々に導入するゴルフ場を増やしている。実際に導入に踏み切った高萩カントリークラブの髙木裕支配人と(株)グレインの末冨典男代表取締役にお話を伺った。

ゴルフ場の基幹システムの完全クラウド化を目指し、2017年に立ち上がった(株)グレイン。システムを一から構築し、2年後の19年にサービスを開始。21年夏には機能を強化したバージョン2を完成させ、使い勝手が向上。導入するゴルフ場を増やしている。
基幹システムをクラウド化するメリットは何か。まずは『コスト削減』を挙げるのは、(株)グレインの末冨氏だ。「自社にサーバーを置くオンプレミスサーバーは、ソフトウェアのライセンス契約から、ハードウェアのセットアップ、保守費用、さらには数年ごとにサーバーを買い替える必要もあり経費がかさみます。一方でサーバーをデーターセンターに置き、ネットワーク経由でサービスを利用するクラウドは、初期費用(200万円。データ移行費、指導費等を含む)と利用料(月額10万円)だけ。サーバーをメンテナンスする手間もないので、日々の業務の効率化にもつながります」。
同社の試算によれば、18ホールのゴルフ場で、5年間で800万円以上のコスト削減ができるという。

コスト削減と共に業務効率化が導入の決め手となったというのは高萩カントリークラブの髙木支配人。「以前はシステムが古く予約サイトとの連動ができていませんでした。予約サイトからのデータを当ゴルフ場のシステムへ再度入力していたので、キャンセルがあると消し忘れなどのミスが起きていました。入力する手間がなくなり、ミスもなくなる。それだけでも導入するメリットは大きかったですね」。

自社にサーバーを置かないことで、セキュリティ面が懸念されるが、むしろリスクが軽減できると末冨氏。「ネットに繋がっている限り、リスクはつきものです。サーバーがあれば攻撃の対象となり、それを守らなくてはなりません。個々のゴルフ場で守るよりも、セキュリティの高いデーターセンターで管理した方が、安全性は高いのです」。
サーバーを持たないことで、落雷や災害による停電にも強い。「パソコンとスマホなどの通信環境があれば、基幹システムへのアクセスは可能です。ですから、地域が停電になっても、お客様へのオペレーションができ、被害を最小限に抑えることができます」。万一に備え、基幹システムのために備えていた電源システムも不要になるわけだ。

サーバーを持たないメリットは他にもある。たとえば営業先で、また遠く離れた本社から、様々なデバイスからアクセスできること。「ゴルフ場と本社が離れていたり、複数のゴルフ場を経営されていたり、離れたところにサーバーがあれば予約状況を共有するにも手間がかかります。しかし一元管理ができるクラウドなら、どこからでも同じ条件でアクセスできるので、タイムラグがなく管理がしやすくなります」(末冨氏)。
常に最新版が利用できるのもクラウドならではだ。「ソフトウェアはより使いやすく、またポータルサイトと連動したり、外部システムと連携したり、進化し続けるものです。自社にサーバーがあれば、その都度、更新作業が必要になりますが、クラウドは一切不要。常に最新バージョンが利用できます」(末冨氏)。
新たなシステムへ移行する際には、スタッフが戸惑い、業務に支障が出ることへの不安も少なくないだろう。しかし、直感的な操作がしやすく、スムーズに移行できるのもグレインクラウドの特徴だ。「目指しているのはiphoneのような説明書が不要なインターフェイス」と末冨氏。PC操作が得意な方ではないという髙木支配人も「すぐに使えた」と笑顔をみせる。例えば予約台帳の画面では、ドラッグ・アンド・ドロップで同伴者をすぐに移動できるなど、操作はシンプルに設計されている。

クラウド化はゴルファーへのメリットも少なくない。2022年に導入が決まっているのは、レストランでのオーダーアプリと顔認証によるチェックイン、2つの機能だ。
レストランではゴルファーがスマホで注文し、キッチンで伝票を出力、キャッシュレスで決済を行う。そのデータが蓄積すれば、人気メニューや客単価などが分析でき、レストランサービスの向上に活かすことも。
また、WEBサーバーを使うクラウドは、スマホとの親和性が高く、様々な可能性が広がっている。その一つが顔認証システム。事前にWEBから登録することでプレー当日のチェックインが簡潔に、入り口での検温と共に済ませることも可能になる。さらに将来的には飛行機に乗るような、スマホ1つですべてが完結できるシステムを構築することも考えているという。
どこからでもアクセスできるクラウドサービスは、ゴルフ場の働き方に変革をもたらすことも考えられる。「クラウドにすることでコールセンターを構築しやすく、現地ではなく本社で受け付けたり、アウトソーシングしたり、新たな選択肢が広がるのではないでしょうか」(末冨氏)。

総務省によればクラウドサービスを利用している企業は、利用していない企業に比べ労働生産性が約30%高いという調査結果が出ている。クラウドサービスの利用は既に多くの業種で進んでおり、今後はさらなる拡大が見込まれている。コスト削減に加え、業務効率化への足がかりになるサービスだ。

問い合わせ/(株)グレイン TEL.050-2018-3680