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CASE STUDY

導入事例

早来カントリー倶楽部

毎冬のサーバ移送リスクと老朽化による更新コストの発生を機に、クラウドへの移行を決断
グループのシステム統一による業務効率化と、初期費用約80%削減がGRAIN CLOUD採用の決め手に

導入前の課題
導入目的

課題1
冬季クローズのたびにサーバを別拠点へ物理的に移送しなければならず、転倒や事故によるデータ消失リスクと作業負担が毎年発生していた。
課題2
グループ内の予約センターから基幹システムへアクセスする際、VPN接続とリモートデスクトップを経由した上、予約センター専用の端末を複数台用意・管理しなければならず、運用が煩雑だった。

導入後の効果

効果1
サーバの物理移送がゼロに。冬季クローズ中もブラウザさえあればどこからでも業務ができるようになった。
効果2
予約センターから基幹システムへのアクセスが大幅にシンプルになり、業務効率化を実現。煩雑だった専用端末の管理も不要になった。

最も重要視したのは「完全なクラウド型であること」
VPN不要で、ブラウザさえあればどこからでも利用できるGRAIN CLOUDを採用

ゴルフ場の紹介をお願いします。

藤野氏:北海道の新千歳空港から、車で約30分という立地にある「早来カントリー倶楽部」です。元々は全日本空輸と三菱マテリアルが共同で設立した「北海道早来カントリー倶楽部」として開場し、その後「ANAダイヤモンドゴルフクラブ」に改称しました。2011年7月に明治海運グループが事業を引き継ぎ、2012年から「早来カントリー倶楽部」の名称で運営しています。

空港からのアクセスの良さから道外からのお客さまにも、地元の苫小牧・千歳・札幌のお客さまにも長く愛されてきたゴルフ場です。今年、開場35周年を迎えました。



藤野さまの役割についてお聞かせください。

藤野氏:支配人を務めています。2014年に入社し、2016年から支配人として現場を担って、今年でちょうど10年目になります。明治海運グループにとってゴルフ場事業は初めての参入でしたが、ゴルフ業界での長い経験を生かして、現場を支えてきました。


藤野氏


GRAIN CLOUD導入前の環境についてお聞かせください。

藤野氏:以前はオンプレミス型の基幹システムを使用していました。



当時の問題点・課題についてお聞かせください。

藤野氏:最大の問題は、毎冬にオンプレサーバを物理的に移送する必要があったことです。作業負担と搬送中の転倒や事故によるデータ消失リスクが生じる点が課題でした。

当ゴルフ場は北海道に位置するため、冬季は全館クローズして事務所ごとグループのホテルに拠点を移します。誰もいなくなるので電源も落としますが、予約業務はあります。そのため、基幹システムを運用するオンプレサーバも別拠点へ移送しなければなりませんでした。

サーバの移送にはトラックを利用するのですが、冬季の北海道は道路状況が良くありません。毎年「転倒でもしたらデータがまっさらになる」と不安でしたね。 また、グループ内の予約センターから基幹システムへアクセスする際も、大きな課題がありました。VPN接続とリモートデスクトップを経由した上、予約センター専用の端末を複数台用意・管理しなければならず、運用が煩雑だったからです。



基幹システムの入れ替えを検討したきっかけと時期について教えてください。

藤野氏:きっかけはサーバの老朽化です。オンプレのまま買い替えると冬季の移送が続く上、多額の費用もかかることから、クラウドへの切り替えを検討し始めました。2023年末に翌年中の切り替えを決断しました。



基幹システムの選定にあたり、どのような点を重要視されましたか?

藤野氏:最も重要視したのは「完全なクラウド型であること」です。サーバの移送リスクをなくすことや予約センターの業務効率化のためには、ブラウザだけで使えるシステムである必要がありました。

また、クラウドに変更してもOTA連動※および会計ソフト連動ができるかどうかも重要でした。

OTA連動とは各OTAからの予約に対し、料金情報を自動で紐づけて取り込む機能で、売上の80%以上がOTA経由の当ゴルフ場にとって、切り替えの絶対条件でした。

会計ソフト連動は、グループの経理部門が日次の売掛・入金データを会計システムへ取り込む際に使う機能です。

※OTA(Online Travel Agent):インターネット上でゴルフ場の予約を仲介するポータルサイトやサービスの総称。

大手を含めて複数のシステムを検討しましたが、完全なクラウド型という条件と費用感を考えると、選択肢は自然と絞られました。クラウド型がリリースされていないものや、提供されていても費用が桁違いに高額なものもありましたね。 当時利用していたシステムのクラウド版も検討しましたが、当ゴルフ場が求める要件を満たすものではありませんでした。VPNで専用サーバに接続するホスティング型で、ロケーションが限定されるためです。



GRAIN CLOUDを知っていただいたきっかけを教えてください。

藤野氏:グループ会社の先行導入がきっかけですね。クラウドへの切り替えを決断した頃、グループ会社の稚内ゴルフ倶楽部がGRAIN CLOUDを先行導入しました。本社主導の選定の場でシステムを知り、導入時に現地を訪れて、実際に操作させてもらいました。



GRAIN CLOUDを採用した理由をお聞かせください。

藤野氏:完全なクラウド型だったことです。VPN不要でブラウザのみで使えるGRAIN CLOUDは、毎年冬季に拠点移転する当ゴルフ場の事情に最もフィットしていました。

次に、OTA連動と会計ソフト連動を、GRAIN CLOUDでも対応していただけたことです。

この機能が実装された点は大きな決め手になりましたね。

他社と比較して、初期費用を約80%削減できたことも大きな理由です。

ランニングコストについても、定期的に発生していたサーバのリプレイス費用なども含めて長期的に試算した上で合理的な選択だと判断し、導入を決めました。 最後に、グループとしてシステムを統一したかったのも大きな理由です。グループ全体で同じシステムを使うことで、業務効率はさらに向上します。稚内ゴルフ倶楽部で実運用が確認できていたことも大きな後押しになり、準備期間を経て2025年1月に利用を開始しました。




会員バーコードによる受付でチェックイン処理がスムーズに完了
タブレットによるセルフオーダーの導入で省力化もさらに前進


GRAIN CLOUD導入で課題は解決しましたか?

藤野氏:はい。一番の課題だったサーバの移送リスクは完全になくなりました。ブラウザさえあればどこでも業務ができるので、冬季も拠点に縛られず業務を継続できます。想像以上に精神的な負担が軽くなりました。 予約センターから基幹システムへのアクセスも大幅にシンプルになり、業務効率化が進みましたね。ロケーションを選ばず、複数の拠点からシステムが使えるのが助かっています。私自身も外出中にiPadやスマートフォンでリアルタイムに予約状況を確認でき、お客さまからの問い合わせにも即座に対応できるようになりました。



チェックイン業務の運用方法について、教えてください。

藤野氏:年次会員には、バーコード付きのプラスチック製の会員カードを発行しています。受付ではそのバーコードを読み取るだけでチェックインが完了し、同時にロッカー番号も自動で紐づく仕組みです。受付の流れが格段にスムーズになり、特に慣れたスタッフであれば、チェックイン処理があっという間に完了します。



自動精算機も導入いただきました。評価はいかがですか?

藤野氏:GRAIN CLOUDの自動精算機は好評です。 以前はICカードの読み取り感度が良くなく、お客さまから「反応しない」とご指摘をいただくことがありました。GRAIN CLOUDへの切り替えと同時に新しい機器を導入したところ、そういった声はなくなりました。お客さまにスムーズにお使いいただけています。


フロントの自動精算機


レストランオーダーシステムも活用されていますね。

藤野氏:はい。GRAIN CLOUDの導入と同時に、タブレットによるセルフオーダーシステムも導入しました。以前はスタッフがハンディ端末でオーダーを取っていましたが、お客さまがタブレットから直接注文できるようになっています。省力化が進みました。



その他、導入して良かった点があれば教えてください。

藤野氏:クラウドならではのメリットとして、継続的な機能アップデートがあるのは大きいですね。毎月リリースのお知らせが届いて、新しい機能が使えるようになっています。オンプレ時代にはなかった感覚です。



今後のグレイン社への期待を教えてください。

藤野氏:グレイン社には、分析機能の充実を期待しています。現在はWebチームが主体となってデータを取得していますが、現場でも日常的に数字を活用できる環境を整えていきたいと考えています。

グレイン社からは、AIを活用した分析ツールの提案をいただいています。売上の進捗や予算対比をリアルタイムで確認しながらAIが次の打ち手を示してくれるような仕組みが実現すれば、経営判断のスピードは大きく変わると思っています。 また、自社Web予約などのGRAIN CLOUDへの統合も進めていきたいテーマです。グレイン社には「一緒に作り上げていく」パートナーとしても期待しています。



ありがとうございました。最後にこれからの展望をお聞かせください。

藤野氏:オペレーションの省力化ですね。近年は、採用がなかなか難しくなってきています。タブレットオーダーの追加設置や将来的な自動チェックインの導入など、さらなる省力化に向けた取り組みを進めていきたいと考えています。

会員カードのデジタル化も今後の検討課題です。現在のプラスチックカードをアプリやQRコードに置き換えられれば、ビジターのお客さまにも受付をスムーズにご案内できます。

今年は35周年を機に、コース・クラブハウス・カートなどの設備投資も積極的に進めています。ゴルフ場をさらに充実させていきたいですね。


早来カントリー倶楽部

所在地
北海道勇払郡安平町早来新栄671-1
運営企業
株式会社ザ・ウィンザーホテルズインターナショナル
事業内容
国内、海外におけるホテルの運営・経営受託
URL
https://www.hayakitacc.com/